戦下のレシピ

15年戦争時代の婦人雑誌のレシピを丹念に調べて載せてあるという本であります。ヤバイ戦争ヤバイ。まだ戦況に余裕があるときは、レシピも軍艦に模したマッシュポテトとかまだ余裕があるんだけど、太平洋戦争末期になると、マジヤバイ。噂には聞いてたが本当にロクなもん食べてない。それでも、婦人雑誌では主婦は少しでもお腹がふくれるように工夫をと、いじらしい努力を続けていて、今見るとすごく無理があり泣ける。戦争末期のへんの主食に配給されてたらしい海藻麺って、カロリーゼロですよ。ダイエット食かよ!都市部では雑草すら食べ尽くして道ばたから消えたという酷さ。絶対体験したくない食生活。

料理に手間暇かけるのが愛情だというのが、婦人雑誌が広めた、比較的最近の考え方だとか、戦争前の日本の都市部ではかなりモダンな料理がすでに作られてたとか(ニョッキがすでに紹介されている!)丹念に資料にあたって明らかにされててそれも面白かったッス。