悟空の大冒険 第4話「宝の地図はペケペケ」

沙悟浄八戒が初登場。
しかし、この作品における沙悟浄は、宝探しマニアの爺さん、という原作に全くない設定なのだった。別に水妖でもなんでもないただのがめつい爺さん。「宝じゃーい!わしの宝じゃーい!」が口癖。一応、頭頂部が平べったいところがカッパの面影を残しているのか。
そして、八戒はもうなんだかわからん。とにかく何か食べてる豚。4話では画面に出てるときはだいたいなんか食べてた。

4話あらすじ
一緒に旅に出た三蔵法師と悟空。とある街(西部劇風)にたどり着く。そこでは、アラビア風、ヨーロッパ風、西部劇風、の三つの勢力が、沙悟浄の持つ宝の地図を我が物にせんと、三つどもえの争いを繰り広げまくっていた。

この争いを繰り広げる部分が相当無茶苦茶だ。三つの勢力のボスにはそれぞれ、たくさん部下がいるのだが、そいつらの命が紙よりも軽い扱い。どんどんどんどんギャグっぽく死んでいくのだった。
そしてその死体を乗せた荷車を墓地まで牽引していくタクシー運転手の八戒(←なんか食べながら)、という絵がたびたびある。これはひどい。でもまあラストで何の脈絡もなく全員墓の下から甦るのですが。

結局、宝の地図に書いてある文字が解読できるのが三蔵法師だけということになり、宝の地図争奪戦の次は、坊主争奪戦が始まる。各勢力部下達の小脇に抱えられてあっちの勢力こっちの勢力といったりきたりするハメになる三蔵法師がかわいそうでモエ。

三蔵法師がさらわれたころ、悟空は沙悟浄におだてられて宝を一緒に探そうとしていた。そこへ、竜子ちゃんがやってきて、「お坊さんがさらわれちゃったのよ!」と告げるが、悟空の反応がひどすぎる。
「はあ。」
みたいな。どうでもいいんか!

その後宝の地図の文字を読めるのが坊さんだけと気づいてから初めて三蔵法師を助けようとする悟空。あまりの愛の無さになんか悲しくなってきた…。

結局、街中でおこるドタバタを全く気にせず、とにかく食べまくっていた八戒が宝の地図を誤って食べてしまい、腹かっさばかれそうになるが、さすがによい子が見るアニメですからその展開は免れ、腹をぐいぐい踏まれたらなんでか耳から地図がにゅっと出て来て、坊さんが解読。宝を見つけるが、原始時代の石のお金だったというベタなオチ。

「もう宝はこりごり!」って言った舌の根も乾かぬうちに天竺に行くという三蔵と悟空の言葉を聞いて天竺には宝がある!と着いてくる沙悟浄。ちょうど食べる物がなくなって天竺は美味いもんありそうという理由だけでついてくる八戒。いや、沙悟浄はともかく、なんでついてくるの豚?

ところで、この文章では、このアニメの持つものすごい勢いというか、破天荒さが全く伝わらないのが悲しいんだぜ。