11月13日の夢ヶ丘レジデンス 緒方恵美ゲスト回の覚え書き的な文章
全編、リラックスモードの緒方さんでトークも弾んでおもしろく、トーク中、アニメグ。からの曲がバックに流れててそれも素敵でありました。以下、緒方さんがどんなお話をされたかというのを聞き書き。しゃべり口調をそのまま文章にすると読みづらいので多少、要約をしたりしています。注釈は私の感想的なナニです。
・冒頭
部屋でジャンプ読んでる番組ホストの中川翔子さん
ドアの外からシンジボイスで
「こんにちは。」
「あの、初めまして 碇シンジです」
「お邪魔します」
緒方さんドアを開けて入ってくる
大感激して何故か思わず土下座するしょこたん。*1
・部屋の話
良い部屋ですね、とセットを褒める緒方さん。本棚に緒方さんご出演関連の作品。エヴァとか幽遊白書とか。でも間に何故かジョジョ。そして課長島耕作。「私も島耕作大好きです」と緒方さん。
・山田五郎氏のラジオで共演
エヴァ特集だったのに海洋生物の話ばかりしたというお話
・しょこたん、緒方さんとの出会いは蔵馬。
緒方さん、キンキの番組しょこたんゲストの回で光一の人が蔵馬のコスプレをしたのをたまたまご覧になってたらしい。
「ロォーーーズウィップ!」(←しょこたんがアニメに忠実な言い方を再現)の言い方の蔵馬独特の言い回しを光一の人に説明するのがスゴイ大変だったとしょこたん。「それ私が変だってことじゃないですか!?(笑)」と緒方さん。
・緒方さんのデビュー作
「幽遊白書」の蔵馬と「ツヨシしっかりしなさい」のシズオ。
・声優デビューの頃のお話
「舞台は稽古に一ヶ月くらいかけて役をつくる。声優は酷いときは当日とか前日に台本をもらってすぐにやるので、そんなすぐに出来ないだろう、舞台の本読みのような段階、完全に役が完成していなくてもいいのだろうと思っていたが、そうではなくて、当日台本をもらっても完璧に出来なくてはいけない仕事なのだと気がついて、ヤバいな、と気を引き締めた。」
・アイシールド21で声優をやっているけど、なかなか成長出来ない、役が元気なキャラなのに自分はインドア派。キャラになりきるにはどういうことを考えたらいいですか?と中川さんの質問。
自分がテンション高い時と同じ状態でずっとスタジオにいてはどうかとアドバイス。
「大事なのは、自分の中に、その子のそのテンションと同じ時はいつだったかということを自分で思い出して…、だって変な話だけど、よく声優になりたい人とかの話をされるときに『なんでなりたいの?』って聞くと、『なんにでもなれそうだから』、みたいなことを言われたりすることが多いわけ、でも、私が思うには、あんまりその人に無いものにはなれないだろう」*2
「自分以外のものになるってすごく大変だと思う。だから、要は共通点を見つけてきてそのときのテンションは何だったかしら?っていう、そう思って、私はどういうテンションだったかな、って喋る前に考えてて、そこでバツっとやるっていう」
上記のアドバイスをうけて目から鱗な反応。勇気が出てきたというしょこたん。
・エヴァの話。
シンジ君は難しそうな役ですがやるときに心がけていることはなんですか?という質問。
「シンジはむしろ一番楽かもしれない」
「14歳くらいの頃の男の子の気持ちでスタジオに立っていさえすればいいキャラクターなので」*3
14歳のころ男子と全く喋れなくて、男子怖い!わからない!と思っていたしょこたん。何故女性なのに難しい年頃の男子がわかるのですか?と質問。
「男の子とか女の子とかあんまり関係なく、その年頃の頃って、社会のことが見えてきて自分を守ろうとする、怖くて、大人の世界に入れなくて、だけど見えてきちゃうからから自分を守ろうとする。そのとき、攻撃して自分を守るタイプの人と、触れない、という人とだいたい二つにわかれる、と思う」
「シンジは、お父さんもお母さんもいない家にずっと育ってきて、人に預けられてきて、きっといい子にしないといけないという部分もあっただろうし、おうちに帰ったらお父さんやお母さんがいて美味しいご飯があって、というんじゃない家に育ってきた子だったらどうなのかな?ということを考えると、あんまり自分の意見を言わなかったりとか。」
・伝説のシーンについて
「私、一応生物学上女なんですけど、男として一人えっちをするというのはなかなか想像が…」
「台本には ハァハァ うっ としか書いてなくて(笑)これは?と思って監督に一応聞いてみたら、『うん、そうだよ。』って…こんな話でいいんですか?(笑)」
「絵は病室の壁とかだったりするわけ、最初は色も入ってなくて手のアップもよくわからないんで、『そういうことですよね?』って言ったら『そうだよ。』って。『上手くできないかもしれないですけど…』って言ったら『俺が見ててやる』とゲンドウ役の立木文彦さんが」
「父さん、僕が上手くやれるかどうか見ててね」
「見ててやるシンジ」
アフレコ後
「どうだった?父さん」
「よくやったシンジ。」
「よかった!父さんに褒められた!はじめて褒められた!」
みたいなやりとりがあったらしい。*4しょこたんとスタッフさん爆笑。
しょこたんは小学校5年生でおじいちゃんと一緒に映画館でそのシーンを見て、おじいちゃんが「翔子はまだ見ちゃダメ!」と焦るという一幕があったらしい。ソレを聞いて「おじいちゃんすみません余計な気苦労をかけて」と謝る緒方さん。
「セーラームーンでは女の子同士のカップルをやってしまったり、エヴァではカヲル君とのなんとか説があったり、CCさくらではお兄ちゃんなのに小学生の男女に好かれている、ロリとかショタとかそういう関係を全国ネットの作品ですべてやりつくしたのは緒方だけだろうという話になって、四姦王というあだ名をいただいた。」
「だからというわけじゃないだろうが、アメリカの「日本のアニメにおける同性愛に関するコンベンション」で来て欲しいゲスト投票ナンバーワンに選ばれてオファーが来た。おもしろそうだったから行きたかったけど、事務所が『絶対ダメだ』って(笑)*5」
・声優に必要なのは想像力
「翔子ちゃんも、もちろんやってるからわかると思うけど*6、普通の役者さんと同じように役になるっていうことはまず必要なんだけど、それ以上に、距離とかが、まっすぐマイクを向き、隣で喋っている人が、本当は一メートル前の目の前にいて、今、耳元にささやきにきて、それから走っていって10メートル先にいってこっちを振り向いて話している、とかその距離感というものを、まっすぐ正面を向きながら、全部頭の中で想像して、距離を測りながらやったり、横の人とも息を合わせたり、とかそう言う部分が普通の役者さんよりもっと必要なので、そういう意味では想像力がないと難しい」*7
アフレコで距離感がむずかしいとしょこたん
「初めてマイク前に立つと、距離とかよりも、絵の方に気持ちがいっちゃうでしょ。何やってるのかな?って見ちゃって、優先順位がまず絵の口にあうかにいっちゃって、それで喋ったりするでしょ。じゃなくて、一番最初に幽遊白書やったときに千葉繁さんに教わったんだけど、『画面を見るな、画面の向こうにお客さんがいると思って芝居をしろ』という話をよくされたんだけど、画面にとらわれずに、目の端の方で感じているだけにしておいて、頭は、他の人が動いている映像を想像してやる」*8
「今は機材も発達してるし(笑)多少(セリフが)こぼれても、それよりは気持ちの所を大事にやることの方が大事だと思う」
はやくアイシールドのアフレコに行きたくなってきたと中川さん。
・男性キャラをやる時には…
「どんな人でも、男の子っぽい部分と女の子っぽい部分を持っている。割合が違うだけで。」
「そういう自分の中の男の子っぽい部分の気持ちで」
ご両人ともパンチラが好きだとかそういう話でたいそう盛り上がっていらっしゃったが文章でニュアンスを伝えられそうにないので謹んで割愛させて頂いた。
・アニメグの話
アニソンの一番って決められないよね?とかメグロックさんとのデュエットの話とかムーンライト伝説最高とかそういう話。
即興でムーンライト伝説をデュエット。大感激するしょこたん。アニメグ。でのムーンライト伝説ロックアレンジに「はるかさんが歌うとこうなるのか!と萌え萌えです」としょこたん。
今度カラオケでも一緒に行きましょう的なお話でシメ。