本の本 ―書評集1994-2007
- 作者: 斎藤美奈子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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めくってもめくっても斎藤美奈子氏の書評!なにしろ738ページですから。厚さが5センチくらいありますよ、この本。どのページ読んでもおもしろいのです。なんという至福!いつもながら視点の鋭さにしびれてあこがれる!
ほとんど読んだことない本の批評ですが、読んでみたくなる本がいっぱいありました。で、そんな中で一番気になったのが、「無垢の力―「少年」表象文学論」という本。以下、この本に対する斎藤さんの批評一部引用↓
本書はつまり、かつてはひとつの価値観として日本の文化の中に息づいていた「自己主張しない弱々しく美しい者への愛」ひいては「弱さの価値を積極的に認める文化」を文学テキストの解読を通じて論じた本なのである。
「本の本」301ページより
とかいわれたら読んでみたくなるっちゅー話ですよ。サードチルドレンが一瞬で脳裏に浮かんだわけであります。実に不純な動機ですが、是非読みたい。図書館に探しに行こうと思いました。