破の全記録全集の感想をだらだらと。

予想以上にでっかい箱で配送されてきてビビった!

生フィルムは、屋上で碇君とマリが初めて出会うところの、マリがS-DAT拾って「ネルフのわんこくん」と差し出した後…のすっごい引いた絵でありました。
一応、シンジ&マリがごく小さく豆粒のように映っています。ほとんど判別不能だがな!しかし、小さいとはいえ、主要キャラ2人ってすごく当たりじゃないかと思うわけですよ。
つーか、碇君が映ってりゃ当たりですよ!しかし、もう少し後だったらぽかんとしたシンちゃんアップだったのに惜しいなあ!という気持ちも嘘ではない。
私のフィルムにおけるシンジ運ときたら結構すごいんじゃね?今まで当たったフィルムには極小も含むとはいえすべて碇シンジ君が映っているのですよ!愛がどっかに伝わってるんじゃろか? ……どこに?

以下、感想。

全集はすごく分厚くて、当たり前だがめくってもめくってもヱヴァの話ばかり載ってて読んでる間、大変幸せだった!

設定資料、貞本さんの新設定碇シンジ君は本当に神である。かわいいにもほどがある。表情集とかたまりません!8〜10ページの俺得加減はぶっちぎり!
キャラの身長対比表とかも興味深かった!これによると碇シンジ君の身長157㎝ぐらいらしいです。よっしゃ丁度良い!!どうにか自分の方が高かったので安心した!
私服や、海洋資源保存研究施設内見学者用第3種滅菌服(長え!)の試案がいっぱいあってなんだか着せ替えみたいで楽しい!試案のつなぎみたいな服可愛い。昔から碇シンジ君にはつなぎが似合うんじゃないかと思ってた!あと滅菌処理用水着の設定に碇君の乳首を描くんじゃない!ドキドキするだろ!

メカ関係の設定は本当にお疲れ様っした!と言いたくなる。当たり前ですが、画面に出てくるモノすべてに設定があるんだなあ。あんなすごい構造物を考えられる人の脳みそはどうなってるんだろうか!!


インタビュー庵野総監督が緒方さんの演技をべた褒めしてたのがものっそい嬉しかった!!!!本当に小躍りしたいぐらい嬉しかった。読んでてすっごいニヤニヤしてたと思います。きめぇ。

ラストの綾波救出シーンの緒方さんの演技を聞いて、この映画はいけると確信したとか、緒方さんの鬼気迫る芝居が素晴らしかったので「翼をください」は効果音ナシで、曲と声のみにしたとか、ニヤニヤしちゃう!いいぞもっと言ってください!!

あんまり嬉しかったからちょっと引用しますよ!

あのシーンは緒方の芝居を中心に音を構成したということに尽きるかと。歌を編集で切り貼りして効果音をなくし2.0chという一種暴挙に出るだけのエネルギーを緒方の芝居が持っていたんだと思います。 
破:全記録全集 377ページより

翼をください」のとこだけ2.0ch音声になってるとか全く気づかなかったぜ…不覚。しかしあのシーンは圧倒されるので映画館でそんなところまで気にしてる余裕はなかったんだ。

決定稿にいたるまで色々迷走して、没シーンがいっぱいあるらしかった。落下使徒戦のあとにみんなでラーメン屋さんに行って、両手が包帯巻き巻きで使えないシンジ君に、加持さんが「ノープロブレム。ほら、あ〜ん」とかやる予定だったとか…なんじゃそりゃー。すごいすごいすごすぎる!興奮せざるを得ない!

やたら食べることが全面に押し出されてるが、やはり庵野総監督がこだわってたらしい。テレビ版とちがってシンジ君が料理を作って褒められたり感謝されたりするのはやはり、庵野総監督が奥さんのモヨコさんの影響で食べることにも興味を持ち始め、食事を作ってくれる奥さんに感謝するようになったからなのかなーと思ってニヤニヤした。庵野夫妻の仲の良さを垣間見ると嬉しいんだよ!我ながら気持ち悪いな!

エレベーターで「お母さんの絞り方って感じがする」ってシーンは声まで録って流れにあわないと没になったらしく…すごく勿体ない…!第八話で戦闘機が海に落ちるのを惜しむケンスケばりに叫びたい。碇君と綾波さんが静かに話すあのシーン大好きなんです!

庵野総監督は、綾波に対しては「自然にああなった」、シンジは「自分の中では当たり前過ぎて」存在を忘れる。って…意識して考えなくていい、一番素に近いとこからわき出てくるキャラってことですよね!

マリの設定の二転三転四転ぶりがおもしろかった。苦労しただけあって、魅力的で新鮮なキャラになってると思います!

マリとシンジ君の出会いは本当はもっと後に来るはずだったが、マリ不在時間が長くなりすぎるので前倒しにしたらしい。S-DATの不調シーンはマリ登場より前にあり、当初は特に理由のないものだったが、マリ降下をその直前にもってきたことで、それで壊れたように偶然話がつながったという!!計算尽くの面もありつつ、無意識でやったことがピタっとハマっていくのがエヴァ…恐ろしいぜこのドライブ感!!

カットされた脚本にて、ずっと疑問に思ってたことが明らかになった。なんでシンジ君がいきなりゲンドウに電話かけるのか、何を伝えたかったのか不思議だったのだが、進路相談のお知らせをしようと思ってたらしい。テレビ版を踏襲。それなら納得。

綾波救出展開を言い出したのは榎戸さんだったのか!流石だー!!以前から榎戸さんには謎の信頼感がある。あの人なら安心だ!みたいな。

ラストのカヲルさんのけわしい顔は鶴巻監督に「オレの居ぬ間に女とくっつきやがって!」みたいに見えますよね。とか言われてしまっていた…。あれ、作ってる人もそう思ってたのか…!

式波大尉浸食の没絵コンテがグロイ…。これバッサリカットされて大正解だと思う。これがとおったら鬱映画になってるとこだった!

誰が語ってらしたかすっかり忘れてすぐに確認出来ないのだが、テレビ版の没案でシンジ君の誕生会をやるような話があったらしく、それは初耳!!と大変興奮した。その割にどこにその話があるのか思い出せない…。面目ない。

いつまでもだらだらと書き続けられそうなので、いい加減この辺でおわっておく。