新世紀エヴァンゲリオン 劇場版シト新生 ＤＥＡＴＨ（ＴＲＵＥ）２←正しくは二乗

ＤＶＤセカンドインパクトボックスに入ってるシト新生のディスク、今日初めて封を解いたぜヒアー。だってビデオ版も持ってるし…そもそも劇場版って鬱になるからあんまり見ない。

総集編ＤＥＡＴＨ（ＴＲＵＥ）２だけを見たであります。
エピソードが時系列順にならんでなくて、いい感じのシーンや重要なシーンを連想ゲームのように並べてあるこのＤＥＡＴＨ編ってやつぁ、何回もテレビシリーズを見まくって全シーン覚えていて、唐突な場面転換にも全く動じることなく着いていけるエヴァヲタ向けの、一見さんお断り総集編と言えましょう。つまり私向けってことだ！中身が濃いのでこれだけ見ても、テレビシリーズエヴァをだいぶ満喫した気分になれます。

テレビ版からレベル高い作画の所だけ選んで構成してあって大変ご苦労様であります。
使いたいけど、テレビ版の作画がメロメロってところは、顔の表情もわからんぐらいのものすごーい引きの新作画で最小限の新録セリフだけでカバーという荒技に出る。おかげで、ヤシマ作戦のシンジ君、病室で目覚めたら全裸というシーンが着衣になってましたよー。ちぇー。（よく考えたら服ぐらい着せてあげるのが当然のような気がしますが）
ちゃんとアップで描きなおしてあるシーンもありますが。綾波の包帯姿とか綾波の綺麗な笑顔とかね。シンジスキー的に嬉しい描きなおしは、第四話ラストの、「ただいま」「おかえりなさい」のシーンの顔が描きなおされてるってことだ！私の記憶が確かならば、最初に劇場公開されたＴＲＵＥがついてない方のＤＥＡＴＨではここはミサトさんだけ描きなおしてあって、シンジ君はテレビのちょっとアレな絵そのまま使ってて、方手落ちだなあと思っていたところなのでとても嬉しいです。

映像に全然違うシーンのセリフがかぶせてあって情報量がやたら多いのもＤＥＡＴＨの特徴じゃよね。そして、元のテレビ版のセリフの尺が都合悪かったのか、新録率が高い。そして、シンジ君と加持さんが布団並べて寝てるシーンでのセリフと、シンジ君と渚君が並んで寝てるシーンでのセリフが新録ですよ。なんか絵がなくて音声だけになった結果、元のシーンよりドキドキ感がアップですよ。新婚さんシリーズか！（懐かしい）（元ローディスト）
ところで、今気づいたがシンジ君は布団を並べて寝ると本音に近いことを言ってくれるみたいですな。

この時期の摩砂雪氏のテロップ使いは本当に最強に強まってるなあー。エヴァ各機の戦闘シーンにごく短く挿入されるテロップに燃える！素晴らしい仕事。今回改めて初号機の暴走ってメラカッコいいな！と思ったですよ。初号機の暴走シーンはどのシーンもすごいクオリティ高いですなあ。今更ですが。従来のロボにはない獣のような暴れぶりが恐ろしくもシビれる！

そして完全新作の所々に挿入される、最後の使徒が殲滅される１８ヶ月前の長野県第２東京市、第三中学校講堂での碇君のシーンが大好きでしてな。チェロを弾く碇君はとても綺麗です。首筋とかうなじとか漂う色気がたまらんであります。
ただ、このシーンが挿入される意味ってやつはあんまりよくわかってないんだ。確かシト新生公開の１９９７年３月から１８ヶ月前がテレビ版が放映開始した１９９５年１０月にあたるって話…じゃったっけ？？だから、この第２東京の第三中学校って、第三新東京市に行く前の碇君…って思っていいんじゃろうか。そして碇君と一緒に弦楽四重奏を奏でる他の３人は単にこれからの彼の行く末を暗示するそっくりさん達って解釈で良いのかどうなのか？？とりあえず、学園パラレル二次創作に使えそうな設定ですね！

ご丁寧に、ＤＥＡＴＨが終わってＲＥＢＩＲＴＨが始まるまでの５分間の休憩まで収録してあって笑った。