第拾壱話「静止した闇の中で」

キャラの顔が全員似てないジブリ作画。時々すごい顔だよ!

  • 前回の「マグマダイバー」で自分たちがいるところに爆弾落とす命令を出してたかもしれない父親に、進路相談の面接があるって電話をかけられるシンジ君って結構スゴイな。でも、この電話かけるのにものすごい勇気を振り絞ったに違いないよ!なのに、がんばって電話してもゲンドウはつれない。たぶん、いきなり可愛い息子からの電話で、照れまくり焦りまくりで、照れ隠しで電話取り次いだ秘書に怒ってんですよ。とか自分に都合の良い風に解釈完了。ちょっとだけ真面目に考えると、ゲンドウってやつぁ、こうやっていつも父親としての役割から逃げまくってるんだな…。
  • そして、そんな威圧的な父親が「くだらんことで電話をするな!」と捨て台詞的なことを言って電話が切れたのに、切られたと考えず、回線がとぎれたことにちゃんと感づくシンジ君すごいよ。
  • 壱話に出て来た軍人さんが再登場!でも、テンション高い角刈りの人の中の人が変わっていて、落ち着いた普通の軍人になっていてとても残念だ。
  • チルドレン3人のネルフ目指してどたばた珍道中を見てると、シンジ君って方向感覚に優れてる人なんだなあって思うですよ。そういう人って、行ったこと無い所でも、なんとなく歩いて目的地につけたりするじゃないッスか。綾波さんはたぶんここで育ったので道を知ってると思われるが、シンジ君は知らないのに、正しい方向がなんとなくわかってる感じがする。そういや、壱話でも「さっき通りましたよ、ここ」ってはじめての場所なのに一回通ったところはすぐ覚えていた。碇シンジは迷わない!カコイイな!逆に、惣流さんはきっとたぶん方向音痴ですね。親近感。
  • かなり細かいというか、几帳面な性格だなあシンジ君は。「さっきから4回も聞いたよそのセリフ」って。普段から些細なことを覚えているなんて、名探偵向きの性格じゃぜ?
  • 惣流さんが、綾波さんに「司令に贔屓されてる」って絡むところは、実は碇君が一番心が痛かったんじゃないかと思った。でも、「やめようよ」って止めるシンジ君。ああもうかわいい。
  • いくらなんでも顔面を足で蹴るのは酷すぎるんじゃないかと思うわけで。コメディタッチの回だったからノーダメージだが*1、シリアスな回だったら前歯の二三本も折れますよ!?なによりあの可愛いお顔に傷が残ったらどうするのだ!とかそういうことをくどくどと言いたい。
  • 一人だけスタっと見事に着地を決める綾波さんがカナリかっこいい。
  • ケージに行ったらゲンドウが肉体労働を!たぶん、息子は父親がこんなに動いてるのをはじめて見たのではないだろうか。そらビックリもします。
  • それからの電池でのエヴァの活躍は、せっかくの初のエヴァ3機全機投入なのに、匍匐前進でのそのそ行くのがおもしろいなあ。決して息が合ってるとは言えない3人が、心を一つにして見事な連携で使徒を倒すのが素敵だ。「これで借りはかえしたわよ!」とかもう少年マンガのノリだ。そしてパレットガン一斉射で倒されるマトリエルってもしかして弱いんじゃないの疑惑が浮かんでいた。
  • 使徒を倒したのは市街地で、昼間っぽかったのに、夜、市街を見下ろす郊外の丘みたいなところで、未だにプラグスーツでいるチルドレン3人が謎だ。演出的に、最後に街の明かりがつくシーンをやりたかったんだろうなあ…とは思うのですが、あの子たちがあそこにいることに納得できる劇中での理由が全然思いつかないや…。電気がつくまで涼しいところにいようぜーみたいな流れ?うーん不自然だな…。
  • それはそれとして、3人でくつろいでいるのはとても良い感じですね。あとラングレーは少しぐらい使徒について疑問に思えよ!とツッコミを入れたい。

*1:ギャグマンガで高いところから落ちても地面に人型の穴があいてピンピンしてる法則