ミステリート〜八十神かおるの事件ファイル〜初回限定版

ミステリート ~八十神かおるの事件ファイル~ (初回限定版)

ネタバレを含まない感想。

発売日に休みを取るという本気の姿勢で挑んだぜ。これを書いてる現在、とりあえず第２話冒頭ぐらいまで進んだんですが、ミステリートっておもしろ！！！

主人公の八十神かおる君が、とてもカッコかわいいし素敵緒方ボイスで喋りまくりだし、それだけでもう幸せなのにゲームとしておもしろいんですよ。こんな素晴らしいことがあろうか。ストーリーは続きが気になるし、キャラは立ちまくりだし、絵はキレイだし。
やる前はやたら装飾過多な一部女子キャラの９０年代のヲタ向けアニメみたいな服装センスがどうにもこうにも…と思ってましたが、ゲーム内で見る分には割と大丈夫でした。キャラの通常立ち絵も、一枚絵もとにかく丁寧でキレイです。これがパソゲー移植クオリティか！直前までやってたのがイベント絵が微妙すぎるＰＳＰエヴァ２なので、余計に美麗グラフィックに感激。

何より好きなのが、テキストの丁寧さ、おもしろさ。何の変哲もない街灯を何回も調べても、八十神かおる君は５．６種類は違うコメントを返してくれるよ。こういうのとっても嬉しい。最後の方になってくると「オレは何か街灯に思い入れでもあるのか？」とかそういううんざり風味になっていくのもまた楽し。コマンド総当たり推理ゲー万歳！

かおる君が、イコール、プレイヤーの分身じゃないところがなんか微妙なメタ的なズレを生んで大変愉快でたまらない！無茶なコマンド入力すると、「それはやめてくれ」「英国紳士はそんなことやらない」みたいなことを言われますからね。困るかおる君が見たくて延々変なコマンドを選んでしまう。そしてかおる君にたしなめられる。はっ！これは怒られゲーならぬ、たしなめられゲー！？

あるところで、自動ドア叩いてたら周りの人に「どうしたんですか？」って聞かれて、かおる君が「テレビの前の人に聞いてくれ」みたいに答えた時なんてもうどうしようかと思ったよ。変なことばかりやらせてごめんなさい！

プレイヤーに苦言を呈するかおる君は人から見ると独り言バリバリな人に見えるらしい。彼はプレイヤーをはっきり認識してて、「それはやめようぜ」とか「○○に行こうぜ」とか素敵緒方ボイスでいちいち語りかけてくれるので相棒気分で夢心地でプレーイですよ。しかし変なゲームだ。プレイヤーはかおる君の脳内に光臨して行動を指示する別の人の人格みたいなつもりでいるといいんじゃろか？

ところで、字面は違うからあれなんですけど、音声で「かおる君」って言われるとドキドキするよ。シンジ君の中の人が声なのにかおる君！とか思ってね。エヴァヲタなのでね。