ペルソナ3 天田君の絶叫

公式サイトの天田君のキャラ紹介にあるムービー「絶叫」のシーンを含むイベントを見た感想ですよ。当然すごいネタバレなのでご注意。いつもいつも、ネタバレっつってもたいしたネタバレはしてないこの日記ですが今回は本当に正真正銘ネタバレなので未プレイの方は避ける方向でお願いします。






荒垣さんと真田さんの3年生男子組が、天田君と何らかの関係があるらしいことを、ゲーム中で何度もほのめかしていたので、一体どういう関係なのか気になって気になって、その真相を知りたいがためにがむしゃらにプレイして、やっと見ました天田君の本当の目的を。


荒垣さんが母のカタキだったとは…。過去のシャドウ征伐作戦で、荒垣さんのペルソナが暴走してそこに居合わせた天田君のお母さんが犠牲になったという。10月4日の満月、天田君のお母さんの命日に荒垣さんを呼び出して殺そうとする天田君。想像以上にヘビーなつながり…。

優しい荒垣さんは、復讐されるのはかまわないが、天田君が人を殺したという事実を背負ってしまうことを心配してくれるわけで。でも、天田君はそんな荒垣さんの予想のさらに斜め上を行く覚悟完了小学生だった!!復讐を果たした後、自ら命を絶つつもりだったらしい。小学生5年生の人生設計としては救いが無さ過ぎじゃないスかコレ。復讐を果たしたら生きる意味がないって…11才にしてなんという絶望なのか。
あの年ですごい槍さばきなのも、復讐のために技を磨いてたということですかのう…。なんてこったい。


しかも天田君と荒垣さん、ちょっとの間だけど学生寮で一緒に暮らしてますからね。私が知らなかっただけで、この二人の間には水面下ですごい緊張感が漂っていたのだなあ…。天田君にいたっては、荒垣さんに対して「たまり場にいたような人のことはちょっと信用できませんね」みたいな、いかにもあんまり関心ないふりをしたコメントをよせてくれてましたからね。そんなこと言いながら、内心では殺意を抱いていたのだな。うわあ小学生演技完璧!


天田君の復讐は結果として乱入したタカヤ(どっからどうみても少年には見えない)に邪魔されて、おまけに天田君をかばって荒垣さんが凶弾に倒れるというショッキング展開。そこであの「絶叫」シーンにつながるわけで。

RPGで仲間キャラが途中で逝ってしまうなんてエアリス以来で大変ショックでありました。しかも、現代を舞台にしたゲームなのでちゃんとお葬式もあるしな…。
荒垣さんレベル高かったから、他の仲間を追いつかせようとしてレベル上げしてて、あんまり使ってなかった。こんなことならもっと使ってあげればよかった…。そんで天田君と同じパーティーに入れて気まずさを演出すればよかった…。(えー)(2周目でやろうと決意)


その後、落ち込むが、真田さんの突き放したような助言もあって1日で立ち直る天田君すごすぎ。「僕は今まで自分だけで生きるのが怖かった、逃げてたんだ」って、まだ子供なんだから別に何かに頼って生きても全然かまわないじゃないか…。でも、天田君は立ち直って自分の足で立つ。精神強すぎ。思わず尊敬。あと、あの年でいろいろ背負いすぎ。もっと子供らしく甘えてくれてもいいのに…。ああ、こんな時、私の分身的存在である主人公に、天田君を撫で撫でしたり、ぎゅっと抱きしめたりするコマンドがあれば…!!(でも、無表情でそういうことされたら怖いだろうなあ)


それにしても、この一連のイベントの天田君の声の演技ってかなりシンジ君ぽかったですよ。真田さんが荒垣さんのこと「シンジ」って呼ぶし嫌でも意識しちゃうぜ。荒垣真次郎なんだから、その略し方は不自然じゃね?「シンジロー」って呼んだらいいんじゃね?とかなんとか思わないでもない。


荒垣さんの死を乗り越えて、天田君と真田さんに新しいペルソナ覚醒。真田さんのは前の筋肉っぽいやつよりかっこよくなった気がするが、天田君のは新ペルソナのカーラ・ネミより、初期のネメシスの方が好きだなあ。あのスマートさとノコギリっぽいとこでガッ!ってやるのが好きだったのにー。でも、まあカーラ・ネミはネメシスよりでっかいので、巨大ロボと少年、的な風情が出ててそれは素敵かもしれん。
で、戦闘終了時の決意に満ちた新セリフ「シャドウなんかに負けてられない!」と「よし、次ッ!」はなんかあのかわいすぎるジャンプと合ってない気がして微妙じゃよー。特に、「よし、次ッ!」は凛々しすぎてどこの道場主かと思うよ。天田道場入門したいよ。