百万のマルコ

百万のマルコ (創元推理文庫)

百万のマルコ (創元推理文庫)

ちまちま読んでたが最近やっと読み終えた。
マルコ・ポーロが獄中で暇な囚人達を相手に語る異国情緒あふれる謎の数々!出題編にあたるマルコの語りがいつも理不尽で唐突な終わり方でおもしろかった。
不可能状況を作り出しといて、肝心なところをすっ飛ばして「こうして私はすべて成し遂げて巨万の富を得たのだった」みたいに急に終わる落差がたまらん。もちろん、とんち的な謎解き部分もおもしろいです。
前に読んだ「安徳天皇漂海記」にも出てきたし、オラ、マルコ・ポーロフビライハーンにもりもり興味出てきたぞ!

歴史上の人物を主人公にしたミステリというジャンルが大好きなので、この作家さんは素晴らしい鉱脈だ。wikiみたらデビュー作から、かなり歴史上の人物主役ミステリを書いていらっしゃる。
シャーロック・ホームズ夏目漱石が絡む小説もあるみたいで是非読みたい。ホームズと漱石出てくる小説って結構ありますな。もう二作ぐらい読んだよ。探せばまだありそうだ。同時代にロンドンに居たみたいだからフィクションなら絡ませたいよなあ…!