Air/まごころを、君に 感想。

アニマックスでエヴァ映画ですよ。「DEATH(TRUE)2」と「Air/まごころを、君に」みっちり見た!DEATH感想はこないだ書いたから割愛。


Air/まごころを、君に

おうちのテレビサイズでなおかつ、間にCMまで入っちゃってて、おまけにたまに家族がうろちょろしてるので、なんだかあの夏の鬱映画がとても低いところまで降りてきてくれたという感じで、すごく普通に見られたよ。

と言っても、何回見ても戦自によるネルフ職員大虐殺と、量産機VS弐号機チキチキ残虐決戦は大変凹みます。痛そうで痛そうでたまらない。

おうちで見るとあの、実写の、映画館の観客を写したシーンがもう浮いて浮いて浮きまくるので、思わず笑ってしまったことであるよ。あそこのシーンは、映画館で見てこそ鏡のように見えて、キモヲタでごめんなさい!といういたたまれない気持ちにもなる場面なのに、こちとらおうちのテレビで拝見してますから、痛くもかゆくもない。どっかで読んだんですが、この映画をビデオ収録するに当たって、庵野っちはあのシーンをひたすら真っ黒の画面にしようかと検討した(真っ黒のテレビの画面に見ている人が鏡のように写るから)(検討したんじゃなくて、後で後悔したんだったっけか?)っていうアレ、やっといた方が良かったんじゃないかと思った。

ちなみに、意図せずにそれに成功しているのがPSPのエヴァ2だと思います。だって、画面暗転するたび自分の冴えない顔が写りこんで、現実に引き戻される。まあ、のぞき込む姿勢でプレイしなきゃいいんですが。

以下なんとなく箇条書きで適当に

  • 友達の足を切断に追い込んで、さらに、助けてくれた少女のクローン体が壊されるところを見せられて、はじめて好きだって言ってくれた人を殺して、とことんまで絶望して、むしろ死を望んでいる少年に対して「このままじゃ何もせず死ぬだけよ!」ってミサトさん…言ってることは正論だが何かがずれてるなあ…。と思った。
  • 「そこにいたの?カヲル君」なんという可愛い声を出すんですか。私をモエ殺す気ですか。すごいよ碇君。ところで、綾波さんが化けるのはその人が一番望んでいる人物ということでいいんですよね…?(素の綾波がいっぱい来た青葉除く)
  • 幼稚園児が怒りにまかせて泣きながら砂山を蹴り崩す時の声…こんな難しい演技をこなすとは流石プロ声優。緒方さんいつもながら超グッジョブ。そして幼稚園児のシンジ君はいつみてもメロメロにかわいいです。一人だけお迎えがなくてぽつんと残ってるのが可哀想でならない。誰も迎えに行かないのなら私が迎えに行きたい。
  • 補完計画を拒んだ後、赤い海で母と対面するシンジ君の声って、作中で一番大人っぽいなあ…これが彼の心の成長を表しているのかなあ…と思ったが、単に叫びすぎて声が嗄れそうなのかもしれぬ。だって、もう最後だからとばかりに死ぬほど叫ばされてたからなあ。今までで最大級の絶叫だった。シンジ君の絶叫好きにはたまらない映画といえよう。
  • あの不可解なラストの首絞めシーン。今回見たら、ふと綾波さんの幻を見て、眼下にアスカを認めるあのシンジ君の一連の様子が「あ、コイツ殺そう」と決意したように見えちゃってどうにもこうにも…。あの首絞めシーンの意味は未だによくわかっていない。まあわからなくてもいいや。とも思っている。よくわかってないといえば、だいたいこの映画全体的にあんまりよくわかってないのだった。