ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q見てきた

初日に二回見た。

以下、ネタバレ。びっくりするほど底の浅い感想。

初回目見終わったときに近くの人が言ってた感想にすごい共感した。「シンジ君が「何を言ってるかわからないよ！」っていうのがメッチャわかるわ。全員何言ってるかわからん！」ですよねー。
1回目は映画を見たというか衝撃をぶつけられたという感じで面白いのか面白くないのかもわかんなかったよ！

破でいろいろうまいこといったかと思いきやＱで全力で主人公の心を折りにきた！多少の不自然は年月経ったから！でねじ伏せる勢い！

14年経ってました、危険視され敵視され何もするなと言われ、新しく知り合った唯一優しい少年は目の前であっという間に逝くし、助けた少女は助かってなかった。で世界は自分がきっかけでぶっ壊れてた。
14歳の子が一人で背負えるもんじゃないよ…これ…。さらにホントはそれ父親にしくまれたことだし。

「世界がどうなってもいい」って確かに言ってましたが、そう言ったからって本当に世界がどうにかなるとは思わないよ普通！そんなもん言葉の綾だよ！
エヴァに乗らないと滅ぶし、乗っても滅ぶし、どうしろっちゅーんだ…。

私の心も折れそうです…この先に希望はあるのかい…。一応、今回の渚くんは裏切らなかったし、碇君が自らとどめを刺したわけじゃない、というのが違いますけど、握り潰すのと目の前で頭爆裂、どっちもそれぞれに酷すぎて比べる意味なかった。トラウマになる死にざまバリエーション豊富。

最初、ミサトさん達があまりにも冷たいから碇シンジ君がパラレルワールドに行っちゃったのかと。

ミサトさんはエヴァに乗せた人だからシンジ君だけを責めるのはすごく変だな。14年の間によっぽど辛いことがあったに違いないぜ！こいつは加持さんの一人や二人死んでるかもしれん。…いやいやいやいや、生きていて加持さん！
ミサトさんは真っ先に物語の強引な展開の犠牲になるキャラよのう。しわ寄せがいってわけのわからん人になる。
結局、チョーカーのぬっ殺すボタンを押せない後ろ姿は良かった。

式波大尉*1とマリはエヴァの呪縛で年取らないときた。肉体的には14歳だが精神的には28歳。なんやそれ！わけわかんないですが、とりあえず言える事はロリババア属性追加だ！やったね大尉！属性が増えたよ！

映画見終わったあと私の中で大尉のあだ名が鬼軍曹になりました！階級が下がってるけど語呂がいいんだもん！よっ！鬼軍曹！28才が14才に手出したら犯罪だからそこんとこヨロシク！
心も体も14才なシンジ君にガキガキ言ってて、年相応なシンジ君に比べて28才であの大人げなさって…と思いましたが、肉体が成長しないと精神も不安定になるのかもしれんな。でも大人げない。

マリは目的とか明かされるかと思ったらただの援護射撃が遅い人みたいになってて残念。次回に期待！式波大尉とマリのやりとりがなんか、わてら二人でずっと一緒にやっております感があって愉快であった。
マヤちゃんの変化がショック極まりなかった。これが経年変化の中で1番だ！！

ネルフに敵対する組織ヴィレの戦艦ヴンダー、複雑な形！プラモ化無理そう！起動時の曲がナディアのニューノーチラス号な曲で、さらにかっこいいコーラスついててそこはめっさ燃えた！いいなあ、あの曲！！しかし、初号機が動力源とは…まさか主役機が一回もちゃんと出てこないとは思いませんでした。ショック！
新キャラさんたちはまあ、新しいなーと。あんま出番なかったからな。ただ、トウジより妹の方が関西弁うまいよ…。トウジ…。

ゲンドウ＆冬月、登山しねえええ！！めっちゃ楽しみにしてたのに！してたのに！！ショック！！
いつの間にかドグマに投下されて真っ白になってるマーク6だし、予告で言ったことなど本編前にすでに終わっておるわ！という感じですか。登山ももう終わりましたか。ついに集う運命を仕組まれた子供たちも終わりましたか。
見てない新劇場版がもう一つあるんじゃないかとすら思ったね。いろいろ飛びすぎなんだよ！！

破で幸せにしてみせるよ、って言ってたのに…あれから14年も待ってたらしい渚さん…。どういうことなんだぜ！？さすが使徒様気が長え！
そもそも、冒頭の初号機がなんで宇宙に居たのか全然わかんないんですが誰か説明してくれないか。

渚さんときたら実はTV版の時から土壇場でうっかりミスするドジっ子属性があるんですよね。そして諦めが異様にいい。そこはもっと粘ろうよ…。匠の仕事できっちり碇君に重度のトラウマ植え付ける事に成功してるよ！うわーん！号泣。第九が流れたらもうダメだ…。

綾波が助かってなくて号泣。碇シンジ君に完全にシンクロして悲しかった。綾波を返せ、マジで。これから破を見返すときに、クライマックスこんなに頑張ってるのに助けられてないんだな…と思いながら見なきゃいけないというのが悲しすぎる。
でも、初号機の中にいるらしいのでまだ希望が残ってると信じたい。碇君のシンクロ率がゼロなのは「碇君がもうエヴァ乗らなくていいようにする」と言ってたのを今も忠実に守ってるからじゃないか！？などと妄想。
初号機の中に嫁がいるという共通点ができたので、碇父子の利害が一致した気がする。初号機は碇家の嫁を吸い込む恐ろしい人造人間ですたい。旧姓・綾波ユイへの変更はなんか意味あるのか？

それはそれとして、別レイちゃんもかわいい。何もない子に何かが生まれようとしてる感じが愛おしい。今回、綾波の作画が完璧だと思うんです。全カットばっちりだ。素晴らしい！！

ゼーレ意外とちょろい。冬月さん一人で楽勝。なんだこりゃ弱い。
冬月さんといえば、彼が碇の息子と向き合ったのは初めてなので感動した。

ラストのセントラルドグマでのあれこれは2回見ただけじゃ追いつけない。まだ受け止め切れてない。意味もよくわかんない。なぜ槍の形は変わってたんすか！なんでリリスはすでに死んでんの？ただ、ダブルエントリーは魂震えた。あの二人が声をあわせて「13号機起動！」って言うのが素敵すぎて泣きそうだ。

「槍があればやりなおせるんだ！」シリアスなシーンなのにダジャレか！と笑いそうになってごめんなさいほんとうにごめんなさい。たぶん何回見ても笑うと思う。

渚君がもっとちゃんと理由説明して、やめよう！って言えばシンジくんも聞いてくれたと思うんですよね。渚君はちょっち自己完結しちゃうとこがあるよね。シンジ君もテンパってて人の話を全然聞いてないよね。お互いに反省会をやるべきだよね号泣。

つうか、この映画の登場人物はいらんことは説明してくれるけどシンジ君に肝心なことを言わないので事態がどんどんひどくなるよ…会話って大切だなあ。

インパクト起こる起こる詐欺しすぎで、一回ぐらい最後までやらせてあげて欲しい。ガフの部屋も寸止めばっかりでストレス溜まってんじゃないすかね。

次回、式波大尉と愉快な仲間たち(絶望のどん底一人と、命令待ち一人)の珍道中がはっじまるよー！式波大尉のストレスがマッハな予感。
そして予告で言ってることは行なわれないんですよね、学んだ！

予告、シン・エヴァンゲリオン劇場版のあと、ほにゃららーと線が入ってて映画館ではなにあれ？とわけわかんなかったんですが、家帰ってパンフレット見てたら、楽譜の記号だということに気づいた。棒だけだとそこで終わりの記号だけど、:も合わせると反復記号だね。お得意のダブルミーニング？

で、こっから先はキャラ萌えキモヲタ腐女子としての私の感想。

この映画は碇シンジ君に萌える映画ですね！！エヴァ史上最高のシンジきゅん萌え映画なんじゃなかろうか！！
いたいけな14歳の少年の首に首輪っておま！！執拗に細い首筋を写すしなんだよもう興奮すんだろ！？首輪つきでワンコくん呼びがシャレになってねえ！！
少年の身体に対するフェチ的な映像満載だ！プラスーの下半身がなまめかしいよう！男子の操縦席って、女子と違ってなんかがっちり腰をガードするやつがついてるからプラグスーツ姿の下半身あんまり見えないんだけど、今回いっぱい見れて眼福。
渚君が死、5秒前みたいなシーンの碇くんの太ももに視線釘付けですまない。本当にすまない。大尉に蹴られて倒れてる碇くんの下半身のライン素晴らしい。たまらん。すごい。えろい。美しい。最高。流石 Beautiful boy！

碇シンジ君の歯の治療痕とかチラと話題に出てうひゃああああ！碇君の歯の治療痕を調べていいお仕事なんて最高じゃねーか私ヴィレに就職するわ！でもヴィレはすぐ出て行っちゃうからやっぱナシ！ネルフのマズメシをレンチンする裏方になるわ！！

廃墟のネルフで、渚君と毎日ピアノ弾いて、別レイちゃんに本を選んで、冬月さんと将棋もする生活が静かで美しいよ！ずっとあれでいいよもう。メシマズな点さえ除けば割と良い暮らしなんじゃないか？

渚君とのやりとりはなんかこう、これは皆さんと一緒に見ていいものなん！？と混乱した。特に連弾BGMに静止画になって白い馬が二頭駆け出したイメージカットで混乱の極みに達した。なんだこれなんだこれ！？会話もすごいし、一連のあれこれはなんの隠喩なんです！？深読みしろって言ってんの！？よしきた！まかせとけ！公式が公式すぎて本当にありがとうございました！

世界の真実を見せに行く渚君は先に行っちゃったと見せかけて雲が切れたらアップでイッケメーン☆全く素晴らしいな！これはシンジくんも落ちざるを得ない！グラグラの足場で吊り橋効果もバッチリだ！

星を見る二人とかもたまらんな！星を待っている二人切なさにキュッととなる〜♪シンジ君から誘ってるのがいいよー。一方通行じゃないよ。TV版のときも泊めて欲しいと頼んでたりして割と積極的だよシンジ君！

僕は君に会うために生まれてきたんだね←かもしれないじゃなくて確定になった！進化するシンジラブが素晴らしいな！！流石渚カヲルさんだぜ！でもなんでこんなにラブなのかはいつもながらよくわからない！もう渚カヲルだからしょうがない！
シンジ君のことばかり考えてるって正式に渚君本人の口から聞けて感無量。ですよねー。全く驚かない。むしろそうじゃないかと思ってた。

苦悩するシンジくんの背中に渚くん近づいて行ったとき抱きしめるのかと思ってやたらとドキドキしちゃったよね。実際は首輪を使徒パワーで外したんですが、なにあれえろい…。トップ2の鍵開けシーンに匹敵する精神的えろす！流石榎戸さんやで！（←まだ誰の仕事か判明してないのに決めうちで名指し）作画も最高だった！！

ただ、いつでも首輪外せたならすぐ外してあげてよ…首にあれがあることによって片時も、ミサトさん達が自分を殺そうとしてるという事実が頭から離れないんじゃないでしょうか。精神的にキツすぎじゃないでしょうか。

首輪外したあとなんで渚君が自分につけるのか解せぬ…そんな積極的に自ら死亡フラグ立てにいかなくても…それゴミ箱に捨てちゃダメなの？それともエンゲージリング的なもんなの？

ダブルエントリーシステムは渚君の酷い死にざまを碇くんに直接見せつけるためにあるんでしょうが、単純に燃えるし萌えますね。隣の席に目配せとかたまらんですね！！！かーわーいーいよー！！

セントラルドグマ行くのに、別レイちゃんもいて、二人だけじゃないんだ、って拗ねる碇君もかわいいよ！なんつーか銀河鉄道の夜だった。カムパネルラと話す乗客の少女を邪魔に思うジョバンニみたい。僕たち一緒に行こうねえ。号泣。

さりげにトウジのシャツがシンジ君にはサイズ大きいことがわかったのも素晴らしい萌えポイントだと思いました。

もう何回も何回も見たいです。全体的に鬱なんだけど、少年たちの触れ合いがキラキラ輝いてんだもん。目に焼き付けたい。

EOEのときはあれで終わりだからぐんにゃりなったけど、Ｑはまだ続きがあるから…なんとか踏ん張れる気がした…でも見方を変えると、どんどん下り坂になっていったテレビの続きのEOEがああだったのとちがって、序、破、と前向きに登り調子できた雰囲気でのQは結構キツい。あーそういやこれはエヴァだったんだ。思い出した。すっかり油断してた自分を殴りたい気持ちでいっぱいです。

さあ、公開中にあと何回Qを見れるかな！！！破はなんか辛くて当分見れそうにない。

*1:14年経ってりゃもはや大尉じゃないかもしれないけど語呂がいいから大尉で