3回目のQ ミサトさんについて考えてみた 

3回目のQ行ってきた!

3回目は展開がわかってるから気持ち的には比較的落ち着いて見られたんだけど客層がアレで環境が落ち着かねえ!席選び失敗して近くにポップコーン生命体が!もしゃもしゃうるさいよう!映画館で売ってるポップコーンをジェットソンしたい!

以下、ネタバレるよ!



必死でQに慣れようとしている。私はエンタメしてる序も破も好きなんだよ。でもその続きです、って出されたQは路線が違って、違うだけならいいんだけど、シンジ君が頑張った事を全否定されるみたいで辛いのです。そんな急にうまく切り替えられないよ…!

Qのショックを円グラフにすると*1、カヲル君…(号泣)、ぽか波を返せ、ミサトさんが冷たすぎる、シンジ君そんな気なかったのに世界が大崩壊、生き残ったすべての人類に憎まれてそう、という感じだと思うんですが、このうち、ミサトさんの件について、あれはすごいツンドラツンデレではないかと考えることによってショックを軽減しようという試み。

そもそも、ミサトさん使徒を憎んでいて滅ぼしたいけど、自分では直接そうする力はなくて、戦いなんて向いてないと言って嫌がってる14歳の子供に、あなたしか出来ないから、と重いものを背負わせてエヴァに乗せてたわけで。その事に罪悪感を感じていたわけで。

でも、Qでは、あの戦艦がある。使徒もどきみたいなやつを大人達でちゃんと倒す事ができる。エヴァもある。乗ってるのは外見は子供だけれども、長年一緒にやってきた中身はもはや大人の同僚。

つまり、ミサトさんの「何もしないで」は、もうあなたのような子供が怖い痛い思いをして戦わなくてもいいんだよ、これからは年相応に大人に守られてていいんだよ、という意味も微量含まれてんじゃね???という解釈を捻り出しました。

「保護します」って言ってたしな。昔を知らない部下の手前あんな態度を取らざるを得なかったんだよ!二人きりで会ってたらもっとちがうやりとりになったはずだよ!!たぶん!!

DSSチョーカーのボタンを押せなかったし、最後のミサトさんのセリフ「シンジ君…!」が昔みたいな言い方だったんだ。あれは確かにシンジ君を心配してる気持ちが含まれてた。ミサトさんはやっぱり本当はシンジ君に死んで欲しくないんだよ!私も、葛城ミサト艦長を信じます…!

以上、長年テレビ版のゲンドウを、本当は息子大好きなのに素直になれないツンデレだと解釈してきた経験を生かしてみました。都合のいい解釈で心を慰めねーとやってらんないんですよ!ごめんよ!

あと、だらだら思ったこと書くぜ。

リッちゃんのセリフが相変わらずおもろい。うろ覚えだけど、「つまり」「おまけに」「とどめに」とかいちいちリズムいい。さすが太鼓の達人

Q作画が好きなんだよ!仕草が素晴らしいよ!あと表情も!少年の華奢さがすんごい堪能できる。この点については新劇ではQが一番です!作画の統一感とかリップシンクロも素敵!

ピアノの作画もすごい!アニメ見てて、ピアノ演奏の鍵盤が映ってるのになんの違和感もないのってすごいよ。だって、指の動きと鍵盤の動きがピッタリ音に合ってるってことだよ。凄まじいよ。

例の唐突に白馬出てくる一連のイメージシーン?みたいなんで出てくる楽譜がその時弾いてる音にピッタリのとこみたいでなんなんだこの情熱は!あの楽譜、シャープとかフラットとかついたり消えたりしててめっちゃ弾くの難しそう。少なくともヘッタクソな私の腕では絶対に初見でスラスラ弾けない。

もう百万回くらい言われてそうですが、シンジ君ピアノ急激に上手くなりすぎ!!実はすんごい天才音楽少年なのか?本当はちょっとかじったことがあるのか!?

シンジ君のゲンドウにあんまり関心ない感じが、遠くにきたもんだ…と思わせる。新劇ではもう3号機事件で訣別した時に親離れしちゃってんのかな。父親より気になる女の子が出来たのが大きいのかな。

破を経ているので、Qのシンジ君はゲンドウにはっきり意見を言うんですよね。「聞きたい事とか話したいこともいっぱいあるんだ!」うろ覚えだけどそんなふうに言ってた。なのにゲンドウときたら全然会話してくんない。泣ける。一時は食事会に来ようとしてたのに…あの時間は二度と戻らないんだと思うと本当に悲しい。

いつも思うんだけど、なんか予定外のことがあっても「今はこれでいい」っていうのずるい。全部想定内ですからー予想してましたからーっていう態度ずるい。その態度でもうすぐだもうすぐだ言い続けて14年も経ってるしいい加減にもうちょっと焦って下さい!


ラストの式波大尉の言ってることが解せぬ…。例によってうろ覚えですが「黙ってりゃいいと思って」「また自分のことばっかり」みたいなアレ。碇くんの何を知ってるっていうのさー!?テレビ版&EOEならともかく、新劇では式波大尉は碇君とそんなに一緒に過ごしてなくね?しかもその少ない時間、結構うまくいってた時期だから碇くん周りの人の事を気遣って普通にいい子だったんだよね。前からお前はそうだった!みたいな態度解せぬ…。

ヴィレから出て行った時の態度を言ってるならあれは完全にあちらの説明不足だと思うのでそれもなんか違うよなあ−。

目の前で大切な人が頭部破裂して多大なショックを受けてる14歳に対して、28歳プロの軍人が私の事を助けてくれないの?って、これは…自分のことしか考えてない!見事すぎるブーメラン!あと宇宙で一回助けてるからそれで満足しといて!

28歳プロの軍人なのに「女に手を上げるなんて」って!マジか!
式波大尉は男は奢って当たり前と思っててワリカンさせてくんないタイプだな!!破の時、トウジが台所に立たん!とか言ってたのを「前時代的〜!」と言ってくれた大尉はジェンダーについて進んだ考え方をしてるのかと思ってたのに単にダブスタなだけだった。がっかりした。
愚民を助けるのはエリートの義務、って言ってたちゃんとプロっぽいカッケー式波大尉はどこ行っちゃったんだ!空白の14年が憎い!

でも大尉は、ヴィレで唯一、ちゃんと碇シンジ君の正面から話をしてくれた人なんでそれはイイと思います。別レイちゃんとなんかフラグ立ってる気がするところともマリと百合ってそうなとこもイイと思います。つーかヴンダー乗ってる女性は全員百合臭がする。なんでなんだぜ!?

冬月先生ー!!なんかシンジ君への説明が中途半端でショックを与えただけみたいになってますよ冬月先生ー!あと、その写真ください!幼い碇くんかわゆすぎ!

槍を抜きにいくシンジ君の頑なさは、すごくやめて欲しいのにやめてくれないから鬱です。カヲル君もシンキングタイムが長すぎだ。何回みてもあそこは辛い。思い出しても泣きそうだ。それはそれとして、渚君の逝く間際「縁が君を導く云々」話してるシーンの顔がなんか千と千尋のハク様に似てるなあ…と毎回思う。

序と破は一緒に映画館で見たが、今回のQは諸事情で見に行けない友人がいるのですが、その子の萌えシチュエーションとして、ガラスなど透明な壁で隔てられて見えてるのに触れられない切ない二人、というのがあるので是非ともQ見せてあげたいなあーと思うのでした。たぶんドストライクだぜ!?

何回も見てたらどんどんおもしろくなってきた。まだまだ見たいと思います。

*1:アオイホノオ9巻の何でも円グラフにする下り最高におもしろかった